赤ぶどうの人気品種「クイーンニーナ」と「クイーンルージュⓇ」。
名前が似ていて「どう違うの?」と迷う方も多いはずです。
結論から言うと、クイーンニーナは濃厚な甘さと食べ応え、クイーンルージュⓇは爽やかで上品な甘みと皮ごと食べやすさが特長です。
どちらも高級感のあるぶどうですが、味わい・見た目・旬の時期・価格帯で選び方が変わります。
この記事では「クイーンニーナ」と「クイーンルージュⓇ」の違いを比較し、用途別のおすすめまで解説します。
クイーンニーナとクイーンルージュⓇの基本情報
クイーンニーナとは?
クイーンニーナは、巨峰系の血を引く赤ぶどう。
「安芸クイーン」と「安芸津20号」を掛け合わせて誕生しました。
鮮やかな赤色と大粒の実、そして濃厚な甘みと果汁の多さが特徴です。
やや皮が厚めなので、皮をむいて食べる人も多いですが、しっかりとした果肉感が楽しめるぶどうです。
クイーンルージュⓇとは?
クイーンルージュⓇは、長野県が開発した新しい赤ぶどう。
「シャインマスカット」と「ユニコーン」を交配して誕生し、2021年に本格的な出荷が始まりました。
シャインマスカット譲りの爽やかな香りと、皮ごと食べられる薄さ・上品な甘みが特長。
希少性が高く、贈答用としても人気が高まっています。
クイーンニーナとクイーンルージュⓇの違いを比較表でチェック
項目 | クイーンニーナ | クイーンルージュⓇ |
---|---|---|
![]() |
![]() |
|
系統・親品種 | 安芸クイーン × 安芸津20号(巨峰系) | シャインマスカット × ユニコーン(長野県) |
糖度 | 約21%(濃厚な甘み) | 約22〜23%(上品で爽やかな甘さ) |
酸味 | 少なめ(皮にやや渋みあり) | ほぼ感じない(すっきり) |
食感 | 果肉がしっかり、食べ応えあり | 皮が薄くパリッと食べやすい |
皮ごと食べられる? | 厚めで剥いて食べる人が多い | 皮ごと食べやすい |
旬の時期 | 10月頃(地域差あり) | 9月下旬〜10月 |
見た目 | 鮮やかな赤・大粒で丸みあり | 深みのある赤紫・上品な印象 |
おすすめ用途 | 家族で楽しむ・濃厚な甘みを味わいたい | 贈答用・シャインマスカット好きに |
クイーンニーナとクイーンルージュの見た目の違い
クイーンニーナの見た目
クイーンニーナは、鮮やかな赤色と丸みのある大粒が特長です。房全体が華やかで、食卓に並べると存在感があります。粒は大きく、1粒でもしっかり食べごたえがある印象です。
クイーンルージュⓇの見た目
クイーンルージュⓇは、やや深みのある赤紫色で、上品な輝きを持つぶどうです。粒の大きさはやや控えめですが、房全体にまとまりがあり、落ち着いた高級感があります。ギフトとして贈っても喜ばれる美しい見た目です。
クイーンニーナとクイーンルージュの味わい・食感の違い
クイーンニーナの味わい
クイーンニーナは糖度約21%と高く、巨峰系らしい濃厚でジューシーな甘みが魅力です。
酸味はほとんどなく、果汁がたっぷりで口いっぱいに広がる満足感があります。
皮はやや厚めで渋みを感じることもあるため、皮をむいて食べる方が多いです。
クイーンルージュの味わい
クイーンルージュは糖度22〜23%とさらに甘く、シャインマスカット譲りの爽やかな香りとすっきりとした後味が特長です。
酸味はほとんどなく、皮が薄いためそのまま皮ごと食べられるのも嬉しいポイント。
軽やかで上品な甘みは、何粒でも食べたくなる味わいです。
クイーンニーナとクイーンルージュの栽培・出回り時期の違い
クイーンニーナの旬と出回り時期
クイーンニーナは10月頃が収穫のピーク。
地域によっては9月下旬から市場に並び始めます。
比較的流通量が多く、スーパーや直売所でも見かけやすい品種です。
価格は1房1,500〜3,000円程度で、手に取りやすいのも魅力です。
クイーンルージュの旬と出回り時期
クイーンルージュは9月下旬〜10月が旬。長野県を中心に生産されており、まだ新しい品種のため出荷量は少なめです。
希少性が高く、贈答用として人気があるため、価格もやや高め。
1房2,000円〜、高級ギフトでは1万円を超えるものもあります。
どちらを選ぶべき?用途別おすすめ
贈答用に選ぶなら
クイーンルージュがおすすめです。希少性が高く、赤紫の上品な見た目と爽やかな味わいは高級感があり、贈り物に最適です。
家族で楽しむなら
クイーンニーナがおすすめ。大粒で甘みが濃く、食べごたえ抜群。家族みんなでシェアして満足感を味わえます。
シャインマスカット好きなら
クイーンルージュがおすすめ。シャインマスカット譲りの香りと爽やかな後味を持ち、皮ごと食べられる点も共通しています。
つまり、「贈るならルージュ」「味わい尽くすならニーナ」と覚えると選びやすいですよ。
まとめ:クイーンニーナとクイーンルージュの違い
クイーンニーナとクイーンルージュは、どちらも高級感のある赤ぶどうですが、特徴や楽しみ方は大きく異なります。
- クイーンニーナ:巨峰系の血を引く。濃厚で甘みが強く、大粒で食べごたえあり。
- クイーンルージュ:シャインマスカット系。爽やかで上品な甘み。皮ごと食べやすく希少価値が高い。
選び方のポイントはシンプルです。
贈答用・特別感を重視するならクイーンルージュ。
家族で味わう甘いぶどうを探しているならクイーンニーナ。
どちらも旬の時期が重なる秋に楽しめるので、ぜひ食べ比べて違いを感じてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. クイーンニーナとクイーンルージュ、値段はどちらが高い?
一般的にはクイーンルージュの方が高級です。希少性が高く、贈答用の高価格帯では1房1万円を超えることもあります。一方、クイーンニーナは比較的流通量が多く、1房1,500〜3,000円程度で購入できることが多いです。
Q. 保存方法に違いはありますか?
基本的な保存方法は同じです。どちらも冷蔵庫で乾燥を防ぎながら保存するのがおすすめ。新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室に置くと日持ちします。
Q. シャインマスカットと比べるとどう?
クイーンルージュはシャインマスカット系なので、香りや食感が近く「赤いシャインマスカット」と呼ばれることもあります。
一方、クイーンニーナは巨峰系なので、濃厚な甘みと果肉感が特徴です。好みで選ぶと良いでしょう。