※この記事は春じゃが(だいたい2〜3月植え)向けの内容です。
「種芋って、小さい方がいいの?大きい方が収量が増えるの?」
――ジャガイモ栽培を始めると、ここで一度は止まりますよね。
結論から言うと、初心者さんがいちばん迷わず買えるのは1個(または1片)40〜60gくらい。
このサイズなら扱いやすく、失敗しやすいポイントも減らせます。
ジャガイモの種芋はどれを買えばいい?(買い物前にここだけ見ればOK)

最後に、春じゃが(2〜3月植え)の種芋選びを「買い物メモ」みたいにまとめます。
✅ 1)まず最優先:合格証票つき?
- 袋・箱に「種馬鈴しょ合格証票」が付いているものを選ぶ(検査に合格した種芋に証票が付く仕組み)
- 迷ったら店員さんに「合格証票つきですか?」と聞けばOK
✅ 2)サイズは迷ったら「40〜60g」が正解
- 初心者は1個(または1片)40〜60gがいちばん失敗しにくい目安
- 〜60gくらいなら基本「切らずに植える」でOK
✅ 3)大きい種芋を買ったら「切って使う」が基本
- 60gより大きいなら、1片40〜60gに切る
- 1片に芽2〜3芽が入るように
- 切り口はよく乾かしてから植える
✅ 4)よくある疑問:「大きいのを丸ごと植えたら増収?」への答え
- 大きいほど初期生育が良くなる傾向はある一方、約60g以上は収量差が出にくいという整理もある
- だから丸ごと植えで種芋を多く使うより、40〜60gにそろえてムダなく使うほうが合理的
次から各内容を詳しく説明していきます。「おすすめサイズ早見表」を見てみましょう。↓
種芋サイズ、初心者はどれを買えばいい?(春じゃが向け早見表)
まず大前提として、種芋は「種馬鈴しょ(検査合格証票つき)」を選ぶのが安心です。
検査に合格した種芋には「合格証票」が付く仕組みがあり、病害虫リスクを減らす目的があります。
そのうえで、サイズ選びは次の基準でOKです。
おすすめサイズ早見表(迷ったらこの通り)
| 店で見かける種芋 | 買い方の正解 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 〜60gくらい(小〜中) | そのまま植える | 切らないので失敗が減る |
| 60gより大きい(大きめ) | 40〜60gになるように切って植える | ムダなく株数を作れる |
この目安は、種苗会社の栽培ガイドでも示されています。
たとえばサカタのタネのFAQでは「60g以下は切らずに植える」「大きいものは1片40〜60g目安」と説明されています。(出典:サカタのタネ)
またタキイ種苗の栽培マニュアルでも、一般に大きい種芋は初期生育が良くなりやすい一方で、60g以上では収穫量の差が出にくく、1片40〜60gで十分と整理されています。(出典:タキイ種苗)
初心者さんは「40〜60g」がいちばんラクな理由
- 切らずに植えられるゾーンに入りやすい(腐り・手間が減る)
- 大きい芋を丸ごと植えても、収量がずっと増え続けるわけではない(頭打ちになりやすい)
次は、「じゃあ実際に小さい種芋/大きい種芋をそのまま植えると収量は増えるの?」を、よくある誤解ごとにスッキリ解説します。
小さい・大きい種芋を「そのまま植える」と収量は増える?(よくある誤解を整理)

ここ、初心者さんがいちばん混乱しやすいところです。結論から言うと――
- 大きい種芋=ずっと増収!ではない
- 小さい種芋=収量が落ちる!とも限らない
ポイントは、「どのサイズでも同じ」ではなく、増え方に“頭打ち”や“下限”があることです。
誤解1:大きい種芋を丸ごと植えたら、収量がグンと増える?
半分だけ本当です。
一般に、種芋が大きいほど初期生育がよくなりやすく、茎数が増えてイモ数が多くなりやすい傾向はあります。
ただし同じ資料で、種芋が約60g以上になると収穫量の差が出にくく、1片は40〜60gで十分とも整理されています。
つまり、丸ごと植えで種芋をたくさん使っても、収量が際限なく伸びるわけではないんです。
誤解2:小さい種芋は、収量が落ちるから避けるべき?
これも言い切りはNGです。
たしかに、ジャガイモは生育初期に種芋の栄養を使うので、種芋が小さいほど収量が低下する傾向は指摘されています。(出典:日本いも類研究会「ジャガイモ博物館」)
また、大学の栽培レポートでも、極端に小さい区(例:15g未満)でイモ数が少ないなど、サイズが小さすぎると不利になりやすい結果が示されています。(出典:愛媛大学の栽培レポート)
でも、ここで大事なのは「小さい=全部ダメ」ではなく、“小さすぎる”が問題ということ。
初心者さんが店で選ぶ範囲なら、40〜60gを目安にすれば、まず困りません。
次は、春じゃが向けに「大きい種芋を買ったときの正解(切り方3ポイント)」を、初心者さんでも失敗しにくい形でまとめます。
大きい種芋を買ったときの正解(春じゃが向け:切り方3ポイント)

大きめの種芋(目安:60g以上)は、丸ごと植えるより「40〜60gに切って使う」のが基本です。
「60g以下は切らずに植える」「切るなら1片40〜60g」「1片に2〜3芽」などの目安が示されています。
ここでは初心者さんが失敗しにくいように、やることを3つに絞ってまとめます。
① 1片は「40〜60g」を目安に切る(芽は2〜3芽)
- 大きい種芋は、切り分け後の1片が40〜60gになるようにカット
- 1片に2〜3芽が付くように、基本は縦に切る
② “芽の強い側(頂部)”が各片に入るように切る
ジャガイモは、芋の頂部(ストロンの反対側)に芽が多く強い傾向があります。
そのため、切るときは頂部→基部にかけて、各切片に頂部側の芽が入るようにすると安心です。
③ 切り口は「よく乾かす」+植える向きは「切り口を下」
切った種芋は、切り口が濡れたままだと腐りやすいので、風通しのよい場所でよく乾燥させてから植えます。
さらに、春じゃがの植え付けでは、切り口を下にして植えることで腐敗を防ぐ、という説明もあります。

この3点を押さえると、「大きい種芋を買っちゃった…」が、むしろムダなく株数を増やせるチャンスになります。
次は、種芋選びでいちばん大事な「検査合格証票つき」って何?店頭でどこを見ればいい?を、初心者向けに超わかりやすくまとめます。
「検査合格証票つき」って何?店頭でどこを見ればいい?(初心者向け)

種芋選びでサイズと同じくらい大事なのが、「合格証票(検査に合格した証)」が付いているかです。
ジャガイモは芋で増やす作物なので、病害虫が種芋に付いていると、そのまま広がりやすいんですね。
だから国(植物防疫所)が検査を行い、検査に合格した種芋に「種馬鈴しょ合格証票」を発給する仕組みになっています。
合格証票があると何が安心?
目的は、ジャガイモシストセンチュウやウイルス病などの重要病害虫のまん延を防ぐこと。
北海道も「合格証票」と「販売業者」の確認を呼びかけています。
店頭ではここをチェック!
初心者さんは、難しいことは抜きで「袋(または箱)に合格証票が付いているか」を見ればOKです。
合格証票には、たとえば次のような情報が書かれています。
- 品種名
- 栽培地
- 生産者名 など
(品種・栽培地・生産者名などが明記される、と説明されています)(出典:ホクレン)
ざっくり言うと、合格証票は「この種芋、ちゃんと検査を通っています」という名札みたいなもの。
初心者さんはまず、ここで安心を買うのが失敗しにくいコツです。
「合格証票が見当たらない」ときは?
売り場やパッケージによって見え方が違うことがあります。
迷ったら、店員さんに「合格証票つきの種芋ですか?」と一言聞くのがいちばん確実です(北海道も確認を推奨)。
まとめ
春じゃがの種芋選びは、まず「検査合格証票つき」を選ぶのが安心です。
サイズで迷ったら、初心者は40〜60gがいちばん失敗しにくい目安。
大きい種芋は丸ごと植えるより、40〜60gに切ってムダなく使うほうが収量も安定しやすいですよ。



