SNSやブログ、チラシなどでよく見かける「©」「™」「®」のマーク。
なんとなく使っているけれど、「それぞれどんな意味があるの?」と気になったことはありませんか?
実はこの3つのマークには著作権・商標・登録商標というはっきりした違いがあります。
しかも、スマホやパソコンでの正しい打ち方(入力方法)も少しずつ異なります。
知っておくと、ちょっとした資料作りやSNS投稿でも「おっ、ちゃんとしてる!」と思われるかもしれません。
それでは、さっそく見ていきましょう!
「©」「™」「®」の意味の違い
見た目は似ていますが、これら3つのマークはそれぞれ異なる種類の知的財産を表しています。
まずは基本の違いから見てみましょう。
| マーク | 意味 | 主に使う場面 |
|---|---|---|
| © | 著作権(コピーライト)を示す | 写真、文章、イラスト、音楽などの創作物 |
| ™ | 商標であることを示す(未登録でも使用可) | 商品名・ブランド名・サービス名(登録前・出願中を含む) |
| ® | 登録商標であることを示す(登録済みのみ使用可) | 商標登録済みのブランド名・商品名・サービス名 |
©(コピーライトマーク)
「この作品には著作権があります」という意思表示を示すマークです。
著作権は作品を創作した瞬間に自動で発生しますが、©マークを付けることで、第三者に対して「この作品は保護対象です」と明示する効果があります。
かつてはアメリカなどで著作権表示として必須でしたが、日本では法的な義務はありません。
それでも、無断転載防止のために現在も広く使われています。
™(商標マーク)
「この名前(ロゴなど)は商標として使っています」という意思表示です。
まだ正式に登録していない商標でも自由に使えます。
企業やブランドが商品名の横に付けて、ブランドを守る意思を示すために使用します。
™は「Trademark」の略で、商標を他社のものと区別するためのマークとして使われます。
®(登録商標マーク)
「この商標は特許庁などで正式に登録されています」という意味のマークです。
商標登録が完了している場合にのみ使えます。
登録されていない商標に®を付けるのは不適切で、日本では“虚偽表示”とされる可能性があるため注意が必要です。
®は「Registered Trademark(登録商標)」の略で、商標権者がその権利を公に示す際に使用します。
次は、これらのマークをスマホ・PCでどうやって入力するのかを具体的に解説します。
「©」「™」「®」の打ち方|スマホ・PC別ガイド
スマホでの入力方法(iPhone・Android)
スマホでは、特別なアプリを入れなくても簡単に入力できます。
【iPhoneの場合】
- 「©」→ 「(c」と入力すると変換候補に出ます。
- 「™」→ 「tm」と入力すると変換候補に出ます。
- 「®」→ 「(r」と入力すると変換候補に出ます。
キーボードを英字入力に切り替えてから入力するのがポイントです。
【Androidの場合】
- 「©」→ 「こぴーらいと」「まーく」などで変換候補に出ます。
- 「™」→ 「しょうひょう」「tm」で変換候補に出ます。
- 「®」→ 「とうろくしょうひょう」「(r」で変換候補に出ます。
機種やキーボードアプリ(Gboard/ATOKなど)によって、変換候補の出方は少し異なりますが、多くの場合「tm」「(c)」「(r)」などの英字入力で出せます。
パソコンでの入力方法(Windows・Mac)
【Windowsの場合】
- 「©」→ 「こぴーらいと」「(c)」で変換できる場合があります。
- 「™」→ 「しょうひょう」「tm」で変換できます。
- 「®」→ 「とうろくしょうひょう」「(r)」で変換できます。
ただし、アプリや環境によってはこれらの変換が効かないことがあります。その場合は、Altキーを使う数値入力(Altコード)が確実です。
- ©:Alt + 0169
- ™:Alt + 0153
- ®:Alt + 0174
※テンキーが必要です。ノートパソコンの場合は、「Winキー + .(ドット)」で記号パレットを開く方法もあります。
【Macの場合】
- © → Option + G
- ™ → Option + 2
- ® → Option + R
Macではショートカットキーが用意されており、覚えておくと一瞬で入力できます。
コピーして使いたいとき
入力が面倒なときは、以下をコピー&ペーストするのもOKです。
© ™ ®
どの環境でも表示できるよう、文字コードは以下の通りです。
- ©:U+00A9
- ™:U+2122
- ®:U+00AE
【補足】Windowsで変換できない場合について
Windowsの日本語入力(IME)では、「(c)」や「(r)」などの入力が自動変換されないことがあります。
これは、アプリごとに自動補正機能(AutoCorrect)の対応が異なるためです。
たとえば、Microsoft Wordでは「(c) → ©」と自動変換されますが、ブラウザやメモ帳では変換されません。
その場合は、上記のAltコードまたは文字コード表(Character Map)を使うと確実です。
「©」「™」「®」をきれいに見せる配置とデザインのコツ
1. 位置は「右上」または「右下」が基本
マークは、文字やロゴの右上に小さく付けるのが一般的です。日本語フォントやロゴの形状によっては右下のほうが収まりが良い場合もあります。
- 例:NANAselect™ / GreenClean® / © 2025 NANAselect
- 判断基準:読みやすさ&デザインの自然さ
2. サイズは小さく、でも読める大きさで
©・™・®はいずれも補足情報。本文より一回り小さく(Webでは80〜90%目安)にします。
上付き表示で視認性を確保しましょう。
HTML/CSSの例:
<sup>™</sup>
sup {
font-size: 80%;
vertical-align: super;
}
3. 色や装飾は本文と合わせる
- 本文やロゴと同系色でなじませる
- 過度な太字・強調色は避ける
- SNSではフォント統一感を意識
4. SNSやWebでの表示ゆらぎ対策
一部環境ではフォント差や機種依存で小さく見えたり文字化けすることがあります。
崩れる場合は、(C) / TM / (R) といった文字代用でもOKです(意味が伝われば問題なし)。
まとめ|©・™・®を正しく使えば“信頼感”がアップ!
ここまで、「©」「™」「®」の意味や使い方、入力方法を見てきました。見た目は似ていますが、それぞれには明確な違いがあります。
| マーク | 意味 | 主な対象 | 使用のポイント |
|---|---|---|---|
| © | 著作権(コピーライト) | 写真・文章・イラストなどの創作物 | 無断転載を防ぐ意思表示として使う |
| ™ | 商標(未登録でもOK) | ブランド名・商品名・サービス名 | 登録前でも自由に使用できる |
| ® | 登録商標(登録済のみ) | 登録済みのブランド・商品名 | 未登録で使うのはNG(虚偽表示) |
実際に使うときのポイント3つ
- 対象を見極める: 作品なら©、ブランドなら™か®を選ぶ。
- 見た目のバランスを大切に: 文字の右上・右下に小さく配置し、本文と色を合わせる。
- 入力方法を覚えておく: スマホなら「(c)」「tm」、PCなら「Alt + 数字コード」で簡単に入力。
ちょっとしたひと工夫で“プロ感”が出る
©や™、®は小さな記号ですが、正しく使うことで「きちんとした印象」や「信頼できるブランド感」を演出できます。
SNS投稿やブログ、資料づくりのどれでも、今日からさっそく取り入れてみてくださいね。✨


この記事では、以下を分かりやすく解説します。