うっかり忘れた財布やスマホ、でも無事に戻ってきた…そんなとき、あなたは「ありがとう」をどう伝えますか?
この記事では、忘れ物が戻ってきたときに役立つ「感謝の手紙やメッセージの文例」と「書き方のコツ」をわかりやすくご紹介します。
手紙を書くのはちょっとハードルが高い…という方でも安心。シーン別の例文や名前が分からないときの工夫もまとめているので、どんな場面でも感謝の気持ちをしっかり届けられます。
【文例集】シーン別・感謝の手紙の具体例
「どんなふうに書けばいいの?」を解決!場面ごとの実用例
ここでは、さまざまなシチュエーションに応じた感謝の手紙・メッセージの文例をご紹介します。
書き換えやすいようにシンプルな構成にしているので、そのまま使ってもOKです。

まずは以下の文例をコピー&修正して、スピーディーに“ありがとう”を届けてみてください💌
駅や電車・バスでの忘れ物
駅係員の皆さまへ このたびは、私の忘れ物(傘)をご丁寧に保管・対応いただき、ありがとうございました。 すぐに見つかり、とても安心いたしました。 お忙しい中ご対応くださったご厚意に、心より感謝申し上げます。 今後は気をつけます。どうか皆さまもお身体にお気をつけてお過ごしください。 ○○(名前)
ホテルや旅館での忘れ物
〇〇ホテル ご担当者様 先日は、チェックアウト後に忘れたアクセサリーを、速やかにご連絡・発送くださり、誠にありがとうございました。 おかげさまで大切な思い出の品が無事に手元に戻り、ほっとしております。 細やかなご対応に感謝するとともに、またぜひ宿泊させていただきたいと思っております。 ○○(名前)
学校・保育園などでの忘れ物
〇〇先生へ 先日は、子どもが教室に忘れてしまった水筒を見つけてくださり、ありがとうございました。 本人も安心し、とても嬉しそうに話していました。 お忙しい中、ご配慮くださったことに感謝いたします。 今後は親子で気をつけてまいります。 ○○(保護者名)
お店や飲食店での忘れ物
〇〇店 ご担当者様 昨日は、お店に忘れてしまった買い物袋を保管いただき、ありがとうございました。 再度取りに伺った際にも丁寧に対応してくださり、とても助かりました。 お忙しい中、快くご対応いただき感謝しております。 また利用させていただきます。ありがとうございました。 ○○(名前)
近所や知人に拾ってもらった場合
◯◯さんへ このたびは、私の自転車のカギを見つけて届けてくださり、本当にありがとうございました。 日常で使うものなので、とても助かりました! いつもご親切にしていただき感謝しています。 また改めてお礼をさせてくださいね。 ○○(名前)
それぞれの文例は、「何を忘れたか」「どう対応してもらったか」を簡潔に伝えることがポイントです。
次は、「名前が分からない相手に感謝を伝える工夫」をご紹介します!
名前や連絡先が分からないときの工夫
「誰だか分からないけど、お礼を言いたい!」そんなときは…
忘れ物を届けてくれた人が、名乗らずに立ち去ったり、施設経由で受け取ったりすると、直接連絡できないこともありますよね。
そんなときでも、感謝の気持ちを伝える工夫はできます!
① 施設に「お礼メッセージ」を預ける
届けられた場所(駅・お店・施設など)に、
簡単なお礼の手紙やカードを預ける方法があります。
◯月◯日、◯◯駅で赤い傘を拾って届けてくださった方へ 大切な傘が無事に戻ってきました。 ご親切に本当にありがとうございました。 お名前は分かりませんが、心から感謝しております。 ○○(名前またはイニシャル)
スタッフにお願いすれば、「該当者が現れたときにお渡しします」と対応してくれることもあります。
② SNSや地域掲示板を活用する
地域の情報掲示板や、駅・店舗の公式SNSに
「〇〇で忘れ物を拾ってくれた方へ」と投稿するのもひとつの手です。
ただし、個人情報には十分注意して、あくまで「感謝の気持ちの発信」として行いましょう。
③ 匿名でも感謝は伝わる
相手の名前が分からなくても、「あのとき助けてくれた方へ」と始まる一文だけでも、十分に心は伝わります。
言葉の力は思っている以上に大きく、
たとえ直接伝わらなくても、あなたの思いはきっとどこかに届いています。
次は、お礼の書き方の「基本テンプレート」と「ポイント」を解説していきます。
【基本テンプレート】感謝の手紙の書き方とポイント
「何を書けばいいの?」に迷わない!基本の流れは3ステップ
感謝の手紙は、たった3つのパートに分けて考えれば、スムーズに書けます。
1. 書き出し:あいさつ+お礼の導入
まずは時候のあいさつ(形式ばらなくてもOK)+お礼のきっかけを伝えます。
例:
- こんにちは。先日は大変お世話になりました。
- このたびは、忘れ物の件でご丁寧なご対応をいただき、誠にありがとうございました。
2. 本文:具体的なエピソードや感謝の気持ち
何を忘れ、どのように戻ってきたのかを簡潔に述べ、感謝の思いを言葉にします。
例:
- 大切な書類が入っていたため、見つけていただけて本当に安心いたしました。
- お手数をおかけしたにもかかわらず、丁寧に対応していただき心より感謝しております。
3. 結び:お礼の気持ち+今後の配慮や願い
再発防止への気持ちや、相手の健康・今後の活躍を願う一文で締めくくると丁寧です。
例:
- 今後はこのようなことがないよう、十分注意いたします。
- 皆さまのご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
文章は短くてもOK。気持ちが伝われば十分です
完璧を目指す必要はありません。
文例に沿って、自分の言葉で少しアレンジするだけでも、ぐっと伝わりやすくなります。
書く内容がまとまらない場合は、先ほどの「文例集」も参考にしてみてくださいね。
次は、「手紙 or メール?迷ったときはどうすればいいのか?」を詳しく解説します。
手紙にする?メールで送る?状況に応じた形式の選び方
相手との関係性や場面で使い分けを
「お礼の気持ち、どうやって伝えよう?」
迷ったときは、相手との関係性や、忘れ物が戻ってきた経緯を思い出してみましょう。
こんなときは“手紙”がおすすめ
- 駅・バス・空港などの公共機関
- 学校・幼稚園・保育園
- 宿泊施設(ホテル・旅館など)
- 拾得物センター・警察署などの窓口対応
改まった場所や、公的な対応をしてくれた相手には、
紙の手紙で丁寧に伝えるのがベターです。手書きだと、より丁寧な印象に。
こんなときは“メールやメッセージ”でもOK
- お店や飲食店で忘れたものを取りに行った
- 名前を知らない相手に施設経由で感謝を伝えたい
- 忙しい中でも早く感謝の気持ちを届けたい
- 近所の方や知人が届けてくれた
メールやLINE、メモ書きなど、スピード感を大切にしたいときは、
形式よりも「すぐに伝える」ことを優先して問題ありません。
伝え方よりも、伝える気持ちが大事
形式ばかりを気にしすぎると、結局何も伝えられなくなってしまうことも。
大切なのは、きちんと感謝の気持ちを“届けよう”とする姿勢です。
たとえ短いメッセージでも、心のこもった「ありがとう」は相手にきっと伝わります。
次は「手紙を書いたほうが良い理由・マナーの基本」を解説していきます。
なぜ感謝の手紙を書くべきなの?──その理由と基本マナー
忘れ物が戻るのは“当たり前”じゃない
「忘れた物が戻ってきた」
その奇跡の裏には、誰かの気づきや行動、そして親切が必ずあります。
たとえば、駅のスタッフが気づいて保管してくれた。
バス会社の方が車内を確認してくれた。
お店の人が管理室まで届けてくれた……。
そうした“人の手”がなければ、忘れ物は戻ってこなかったかもしれません。
だからこそ、「ありがとうございました」の一言を、手紙やメッセージで“かたち”にして伝えることが大切です。
たった一通の手紙が、相手の心を動かす
感謝の言葉は、言われる側にとっても大きな力になります。
「役に立ててよかった」「また頑張ろう」と思ってもらえるような、ちょっとしたお礼の手紙。
実際、駅員さんやホテルスタッフの中には、そうした手紙を大切に保管している人も多いそうです。
社会人としてのマナーであると同時に、
「ありがとう」が伝わる瞬間は、相手にとっても心に残る“ギフト”になります。
書き方にルールはある?基本のマナーをチェック
宛名の書き方に注意
- 相手の名前がわからない場合は「ご担当者様」「駅係員の皆さま」など
- 宛名不明でも失礼にならない表現を選ぶのがポイント
長文でなくてもOK。大事なのは“心”
- 文例のように、「お礼+具体的なこと+ひとこと」で十分気持ちは伝わります
- 丁寧すぎて硬くなりすぎないよう、自分らしい言葉も少し添えるのがおすすめ
感謝の気持ちは、かたちにするともっと伝わる
丁寧なお礼は、相手への“ねぎらい”にもなる
忘れ物が戻ってきたとき、ただ安心するだけで終わらず、
「ありがとう」の気持ちを言葉にして届けることは、あなたの誠実さや人柄を伝える大切な手段です。
その一通の手紙が、相手の心に温かな余韻を残し、
日々の仕事や行動の中に「この親切は意味があったんだ」と感じてもらえることも。
感謝を伝えるのに、完璧な文章はいらない
文例を参考にしながらでも、自分の言葉で書いた一言があれば、
それだけで“あなたの感謝”はしっかりと届きます。
今後も、大切な忘れ物が戻ってきたときには、
その優しさにきちんとお礼を伝えることを、ぜひ心がけてみてくださいね。